書かざるを得ない後編。(前編はこちら
2023年の1789に寄せて〈1〉歴史の渦の中に - just arrived)
星組の1789のお役たちについて。
結論、ロナンとデムーラン、双方が役(の距離感)を掴みきれていなかったのでは? という感想であるが、そんなの聞きたくないよという方は回れ右でお願いしたい。もちろん傷つける意図は全くない。
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書かざるを得ない後編。(前編はこちら
2023年の1789に寄せて〈1〉歴史の渦の中に - just arrived)
星組の1789のお役たちについて。
結論、ロナンとデムーラン、双方が役(の距離感)を掴みきれていなかったのでは? という感想であるが、そんなの聞きたくないよという方は回れ右でお願いしたい。もちろん傷つける意図は全くない。
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1789-バスティーユの恋人たち-という作品に対して、正直ここまで思いが高ぶるとは思わなかった。この予想外の感情の起伏は後々文字にしておくと面白いだろうなぁと思い、前編として、2023年の再演期間におけるあれこれに対する気持ちの変遷を辿ろうかなと思う。(てなわけで後編も書いている。以下参照)
2023年の1789に寄せて〈2〉作品と役柄と関係性と - just arrived
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おめでとう、ありがとう。「月組の暁千星」のサヨナラ公演。
彼女は、愛されていた。どこか、しっくり来なかった作品の余白が残されていたとしても。
いきなり物議をかもす感想になってしまうが、作品もキャストも好きなので、ばちーんとハマるかと思いきや。難しかったのかもな、というのが正直なところ。作品発表時に感じた妙な感覚がハマってしまった。
いや、一度しか見ていないので分かってないな、ということかもしれない。それならば仕方ないのだが(残念ながらもうチケットはないし配信は見れなかったし)、もっと手放しでキャーキャー言ってしまうかなと思いきや、特に初演のキャストがちらついて、りかさんニコラス・みえちゃんイザベラは宛書きにも程があるな、とそちらにドキドキしてしまった。まだ小劇場系は追いかけられていなかった初演時。あ、危なかった……。
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2022年2月25日は宝塚歌劇団月組「今夜ロマンス劇場で/FullSwing!」の東京公演の初日。私にとって、2022年初観劇日となった。
2022年が始まってから何となく気持ちは落ち込んでいた。
世の中の情勢と、加えて舞台運のなさ。
千と千尋の神隠しも、1月の花組公演も、ラカージュもチケットが灰になり、とてつもなく淋しかった。月組の舞台の幕が開くことをひたすら祈っていたし、もはや願掛けのようだった。
念願の初日。運良くチケットを手にした観劇で最初に感じたのは、心の帳が開かれたような心地。Twitterにも書いたが、その感覚は忘れたくないと思った。堂々の主演となられた月城かなとさんが初日のご挨拶で触れていた小さな幸せ。とても素敵な言葉だと思った。
(私は月城さんの言葉遣いも好きなので、ご挨拶を可能な限り収録して販売して欲しいと念じている)
戦争。コロナ。仕事や家庭。知らずしらずのうちに不安や我慢で一杯になっていた私の心は、オペラグラスの向こうで広がる世界に、同じ空気を通して触れ、まるで蛇口をひねったかのように実にするすると澱みが流れていくような感覚に陥った。
オペラを外せば、現実は変わらずにそこにあった。けれど、確実に見える世界が変わっていた。
心が元気になった証拠なのだろう。赤いものをちゃんと赤いと言える、そんな素直な感覚はここ最近の仕事の忙殺ぶりを振り返っても久しぶりな気がした。
そんなわけで、正直舞台に対しては、もうこれだけで充分ありがとうという気持ちだったけれど、月城さん、そして海乃美月さんをはじめとするこの月組が好きで好きで仕方ないので、心のメモを開放しようと思えた。
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