just arrived

あじわう

2023-01-01から1年間の記事一覧

覗いた先に潜む闇と光 万華鏡百景色感想

遅ればせながら、千秋楽おめでとうございました。 こんな時に、と思う気持ちはなくはない。それと同時に、宝塚を観ること楽しむこと自体が踏み絵みたいになってきたなぁと、言葉を選ばずに書くのなら、そう思っている。 私は、時に月が欠けながらも光り輝き…

翼を授かり目指す場所とは 〜フリューゲル感想

ナディア。それはウクライナ語で希望という意味だそう。 kageki.hankyu.co.jp

雑記:寄せては返す 思いを抱えて

先日の訃報に触れ、改めて哀悼の意を表します。 そして、特に側近く生きていらっしゃる方々の、深い悲しみをお察し申し上げます。 瀬戸際に立つ劇団と、そこに属する方々に対する(のかは分からないが)いちファンの心の内を残しておこうと思う。

恋には意外な所で落ちるもの~月城かなとさんへの道程と感謝

まっすぐなタイトルにした。このブログを作ろうと思ったきっかけとなった、月城かなとさんの存在を思ってのエントリであるからだ。 こんなファンの道程もあるんだなと、自分自身のために書く。 ▶最初のエントリ参照:「今夜、ロマンス劇場で」を劇場で見る意…

アナスタシア 過去への旅から未来への日々になるまで

”失われた時を求めて”はプルーストの長編大作であるが、その表題の言葉を彷彿とさせる物語だなあとしみじみ感じたミュージカル「アナスタシア」。 失ってはじめて尊さに気づく愚かな私たち、人間。自分で滅したのに、求めてしまうことさえある。そして、そん…

再演の謎、演者の妙 ~双曲線上のカルテ感想

再演のニュースを聞いて、例に漏れず驚いた。 私にとって、当時SMAPの中居くんの”役者”としての力を感じさせられたドラマが「白い影」であった。 ※ジャニーズ事務所の現在進行形の事件は許されないものであり、事実としてあったことをどう未来に向けて整理し…

2023年の1789に寄せて〈2〉作品と役柄と関係性と

書かざるを得ない後編。(前編はこちら 2023年の1789に寄せて〈1〉歴史の渦の中に - just arrived) 星組の1789のお役たちについて。 kageki.hankyu.co.jp 結論、ロナンとデムーラン、双方が役(の距離感)を掴みきれていなかったのでは? という感想であるが…

2023年の1789に寄せて〈1〉歴史の渦の中に

1789-バスティーユの恋人たち-という作品に対して、正直ここまで思いが高ぶるとは思わなかった。この予想外の感情の起伏は後々文字にしておくと面白いだろうなぁと思い、前編として、2023年の再演期間におけるあれこれに対する気持ちの変遷を辿ろうかなと思…